世界の表札について

海外の表札事情

アメリカ合衆国の表札事情ー番地表示の表札、建造物の表示プレート
ヨーロッパの表札事情ー英国の表札 紋章と表札
アジアの表札事情

インターネット上から探してみました。

以下 excite news  http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20160626/Homes_press_00297.html?_p=3  より転載

外国における表札事情と、住所の表記

それでは外国に表札はあるのだろうか。
実は、欧米に表札の文化はない。誰がどこに住んでいるのかは重要な個人情報と考えられているので、誰の家か一目でわかる表札を、わざわざ掲げるわけがないのだ。
しかし、それでは郵便などの配達に不便ではないかと心配になるが、その分、住所の表記に工夫がある。日本でも、京都の観光地を調べていたら、「○○通り△△東入ル」や、「上ル」などという住所にぶつかった経験はないだろうか。たとえば二条城の住所は、「二条通堀川西入ル」。これは二条通りと堀川通りが交差する地点から西へ進むという意味。碁盤の目に通りが整えられた京都ならではの表記だが、昔から京都に在住する人は、この表記だけで迷わずその場所を訪ねることができるという。ちなみに「上ル」は北へ、「下ル」は南へ、「東入ル」は東へ進むを意味している。
アメリカやイギリスなどでも、アベニューで住所が表記され、番地と合わせればたやすく位置を特定できる仕組みになっており、個々の家に表札は必要がないのだ。
しかし、外国にまったく表札がないわけではないようだ。たとえば中南米やタイでは、名前とともに、どのような身分かも併記された表札を見かけることもあるという。

欧米の住宅では、誰がどこに住んでいるのかは重要な個人情報と考えられている
欧米の住宅では、誰がどこに住んでいるのかは重要な個人情報と考えられている

表札を掲げるには、防犯上の問題も

 

家ごとの住所が明確にわかれば、表札は必ずしも必要ではない
家ごとの住所が明確にわかれば、表札は必ずしも必要ではない

 

近年では、欧米式の個人主義が定着し、苗字も個人情報にあたるとして、表札を掲げるのをためらう人もいるという。 近年では、欧米式の個人主義が定着し、苗字も個人情報にあたるとして、表札を掲げるのをためらう人もいるという。
実際、名前を知られたために犯罪に巻き込まれるケースもあり、教室の入口で名札を回収し、学外では名前がわかるものを持ち歩かないよう徹底する小学校も増えてきている。 実際、名前を知られたために犯罪に巻き込まれるケースもあり、教室の入口で名札を回収し、学外では名前がわかるものを持ち歩かないよう徹底する小学校も増えてきている。
平成28年3月、埼玉県朝霞市の女子中学生が約2年ぶりに保護された女子中学生監禁事件でも、被害者は、”犯人が自分のフルネームを知っていたので疑わず車に乗ってしまったのではないか”と報道されている。小さな子供のいる家庭では、敏感にならざるを得ない問題だろう。 平成28年3月、埼玉県朝霞市の女子中学生が約2年ぶりに保護された女子中学生監禁事件でも、被害者は、”犯人が自分のフルネームを知っていたので疑わず車に乗ってしまったのではないか”と報道されている。小さな子供のいる家庭では、敏感にならざるを得ない問題だろう。
また、セールストークに乗りやすい家、泥棒による留守がちな家などを表札にマーキングしていると話題になったことがあった。 また、セールストークに乗りやすい家、泥棒による留守がちな家などを表札にマーキングしていると話題になったことがあった。
このような情報を耳にすると、表札をしまいたくなってしまうのも当然だ。しかし、表札がなかったとしても、入口の目立たないところにマーキングされてしまう可能性はある。日頃から定期的に玄関をチェックし、不審な落書きがあればすぐに消すか、最寄りの交番に相談してみるべきだろう。 このような情報を耳にすると、表札をしまいたくなってしまうのも当然だ。しかし、表札がなかったとしても、入口の目立たないところにマーキングされてしまう可能性はある。日頃から定期的に玄関をチェックし、不審な落書きがあればすぐに消すか、最寄りの交番に相談してみるべきだろう。
個人情報の問題も含むため、家族すべての名前を列記するのは避けた方が良いかもしれないが、表札は住む人の個性を表現するものでもある。せっかく玄関に掲げるなら、楽しんで選びたいものだ。
個人情報の問題も含むため、家族すべての名前を列記するのは避けた方が良いかもしれないが、表札は住む人の個性を表現するものでもある。せっかく玄関に掲げるなら、楽しんで選びたいものだ。
日本放送 ラジオ番組”スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい” より
鈴木 杏樹
2015年04月15日
■(4/6~4/10)のテーマ:『表札』
4/6(月) 『表札とは?』
『表札』とは”そこの家に住んでいる人の名前を入れて、
家の門や入口などに掲げる札 “です。
表札の歴史には名字が深く関係しています。
今でこそ誰もが名字を持っていますが、江戸時代までは武士などに
限られていたため、表札は基本的には武士が住む
武家屋敷にしか掛けられていませんでした。
その後、明治時代になり、国民全員が名字を持つことが
義務付けられました。
それでも当時、表札を掛けるお宅は少なかったそうです。
その理由として、江戸時代から続く長屋形式のお宅が多く、
ご近所付き合いも活発でしたから、表札を掛けなくても
誰がどこに住んでいるのか、すぐに分かったからだそうです。
人が訪ねて来ても、誰かに聞けば”あの何軒先のお宅ですよ”と
教えてくれるので、表札は必要なかったそうです。
そんな表札が、一般に浸透するようになった大きなキッカケの1つが
1923年(大正12年)の関東大震災です。
この震災で東京を中心とした首都圏は、大変な被害を受けましたが
その後の復興によって、街の風景も大きく変わってしまったため、
誰がどこに住んでいるのか、分からなくなってしまいました。
そこで、新しく建てられたお宅には誰が住んでいるのか
分かるようにするには、表札が必要でした。
他にも、郵便制度が発達するにつれて、郵便を配達する方にとっても
表札はとても重要でした。
こうしたいくつものことが重なって、”表札を掛ける”という風潮が
全国にも広がったそうです。
その後、名字や家の住所だけでなく、”その家に住んでいる、家族全員の名前”が
表記された表札『家族表札』が登場しますが、
個人情報が漏れるという不安から
どんどん姿を消しているそうです。
4/7(火) 『表札の材質』
全国的に表札が広まった昭和の初め頃は、木の表札が主流でした。
当時の家のほとんどは木造でしたので、玄関に掛ける表札も
木で出来たものが流行しました。
表札は家の外に掛けますので、木の表札の場合、年数が経つと
劣化してしまう・・という欠点はありましたが、他の材質、
例えば陶器などと比べると、お値段が安かったこともあって
木の表札が主流だったそうです。
その後、時代の変化と共に、それまでの木造の日本家屋から、
洋風なデザインの家が人気になると、今度は石の表札が人気となりました。
これは木製の表札ですと、素材もそうですが、書体が縦書きなので
洋風なデザインの家には、馴染まなかったからだそうです。
こうして石の表札が主流となりましたが、現在では石の他に
セラミックなど、様々な素材のものが使われています。
それでも昔ながらの天然の木で作られた表札を
好まれる方もいらっしゃいます。
家相では自然の環境に調和することが大切・・ともいわれていることから、
自然の素材である木で表札を・・という方も多いそうです。
そんな木の表札は汚れたり、ヒビが入ったりしたら交換が必要です。
交換の時期の目安は 10 年で、日光が直接当たる場所だと5年程だそうです。
“縁起物が壊れるのは、難を引き受けてくれたから”といわれますが、
表札も同じで、ヒビが入ったら表札に感謝し、
神社でお焚き上げすると良いそうです。
4/8(水) 『表札の掛け方』
玄関に表札を掛ける場合ですが、
“目線より高め”に設置するのが良いそうです。
方位学的には、およそ1.8m(一間)の高さが
良いとされているそうです。

ドアに直接、表札を掛ける方もいらっしゃいますが、
ドアは開け閉めして動くため、運勢的にも好不調の波が激しく、
生活が安定しない・・という見方もあるそうです。

ご自宅に門がある場合は、門には表札とは別に名字だけの
『門札』を掛けるのが正しいそうです。
『門札』を掛ける位置ですが、昔から”門の柱の右側”と決まっています。
これは中国の『陰陽五行説』によるものです。
表札ですが、風水的に縁起が悪いとされているのは
“名前が彫られた表札”だそうです。
理由は”彫られた名前”は、墓石に使われるものだからです。
また”自ら身を滅ぼす原因を作る”という意味の言葉
『墓穴を掘る』にも繋がるので、良くないそうです。
逆に名前以外の部分が彫ってあって、名前が盛り上がっている表札は、
“運を盛り上げる”に繋がって、繁栄をもたらすといわれています。
“名前が彫られた表札”が良くない・・というのは
あくまでも風水から見た場合です。
必ずしもダメというわけではありません。
4/9(木) 『関東と関西の表札の違い』
表札は関東と関西では大きさが違うそうです。
関東の表札のほうが”小ぶり”で、
これは表札が掛けられるようになった江戸時代の、
江戸と大阪の文化の違いから来ているそうです。
当時の江戸では、表札は基本的には武士が住む
武家屋敷で使われていて、表示は名字だけでした。
そのため、小ぶりな表札が良しとされていました。
それに対して、商業の中心地の大阪には、全国の大名が地元から
運んだお米などを保管しておくための”蔵屋敷”がたくさんありました。
この蔵屋敷の管理は、次第に商人が任されるようになりましたが、
それぞれ自分の蔵屋敷は、これだけ凄いんだぞ!と、自慢というか
競うようになったそうです。
建物の規模が大きくなると共に、表札も大きくなり、そのため
関西の表札は関東よりも大きくなったそうです。
現在では、規格化によって関東サイズは『20cm×8.3cm』。
関西サイズは『18cm×9cm』です。
とは言いましても、これはあくまでも目安で、関東に住んでいるから
関東サイズ、関西出身だから関西サイズでなければダメ!という
決まりは全くないそうです。
4/10(金) 『海外で表札は?』
『表札』という文化は日本独自のものです。
例えば欧米の場合、通りの名前と番地が書かれているパネルがあります。
『ストリート』と『アヴェニュー』、縦・横の通りに名前があるため、
それと番地の組み合わせで、それぞれの家がどこにあるのか
分かるという仕組みです。

郵便などの配達人の方のために、玄関や郵便ポストには
『ハウスナンバー』と呼ばれる、日本の番地のような数字を、
名前の代わりに掲げてあります。

配達人の方は、住所やハウスナンバーで管理して配達しているので、
ナンバーがあれば、何の問題もありません。
ごくまれに、木の板などに名前を入れて飾り付けしたものを
玄関などに飾っているお宅もあるそうですが、
これはあくまでも好みで・・だそうです。
表札を必要としない理由として、他にも例えばアメリカのように
“1つの家にずっと住み続ける観念”が、ほとんどないからだと
考えられています。
その時々のライフスタイルに合わせて、よく引っ越しをするため、
建物は住んでいる人の名前より、ハウスナンバーで把握したほうが
何かと便利だから・・だそうです。
他にも特に治安が不安な国や地域では、家族構成や名前を外部に
知られたくないので、郵便の配達先が分かるための番号以外は
表示しないそうです。
但し、一部の国では自分の功績を知ってもらうため、いわゆる1つの
ステータスとして表札を出している所もあるそうです。
■杏樹さんの感想
これまで数えきれない位、表札を見る機会がありましたが、
特に気に留めることもなかったので、今回いろいろ勉強になりました。
特に風水では”名前が彫られた表札”は”彫られた名前”が
墓石に使われるものだから・・という理由から
縁起が良くないと知って、驚きました。
確かに言われてみれば、名前が彫られた表札よりも
逆に名前が盛り上がった表札を見かけます。
今週、表札のお話をさせて頂いたことで
表札に興味がわいて、人様の表札をじっくり見るようになりました(笑)


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