お客様から、表札を接着剤で貼り付けましたが、どうしても取り外したいのですが良い方法がないものでしょうか。 とか、表札を貼り付けたあとで退去時に原状回復のため綺麗に剥がすことのできる良い方法はありませんか。というお尋ねがしばしばあります。そこで
貼って剥がせる表札の接着材ってあるでしょうか?
実証テストを行いました。
【貼り付け編】
1.当店の凹文字陶器表札をサイジング板に貼ることにします。
2.凸文字陶板表札をアルポリック板(アルミ複合板 3mm厚)に貼ることにします。
3.裏面に当店の添付しています1mm厚クッション両面テープと当店推奨ボンドのコニシ 変成シリコンコークQを塗布します。
4.同様に裏面に当店の添付しています1mm厚クッション両面テープと当店推奨ボンドのコニシ 変成シリコンコークQを塗布します。
アルポリックとは、2枚の薄いアルミ板に芯材がサンドイッチされた厚さ3㎜のプレートです。 外壁材や屋外用の表示板等に用いられています。
7.サイジングの右側にもボンド変成シリコンコークQを塗布しました。
8.アルポリックの右側にもボンド変成シリコンコークQを塗布しました。
【剥がし編】アルポリック板
さあ、アルポリック板に貼り付けた陶器表札を剥がしますよ。ヘラ3枚と軍手を準備しました。
アルポリック板の右余白部分に塗布したシリコンコークQをステンレスへらで剥がれるかトライしてみました。
シリコンコークQは硬化後はゴム状に弾力性があります。ヘラでこそいで剥がします。 薄皮1枚分のシリコンコークQが残りました。
さて、本番。 陶板表札の左斜め下から、ヘラを入れます。シリコンコークQに当たる所までヘラを入れ、少しこじ入れます。
右上からもこじ入れます。 360度全方向から、少しづつこじ入れます。 但し、無理矢理力任せは禁物です! 丁寧に少しづつ。 また、落下しないように補助の方に押さえてもらうのが望ましいです。
ハンマーで軽くたたきながら、こじ入れます。 表札が少しづつ浮き上がります。 但し、力まかせは禁物です。ハンマーも必要品だとわかりました。
左側から、もう一つ別のへらをハンマーで叩き入れます。 但し、力任せは禁物!
それでもなかなか剥がれそうになかったので、右下からマイナス土レイバーをこじ入れます。マイナスドライバーも必要品だとわかりました。
ヘラとドライバーを更に少しづつこじ入れていきます。
どんどんボンドが剥がれていくのが手から伝わってきます。 アルポリック板と陶器表札のすき間が開いてきます。 落下に注意! 補助者に押さえてもらいましょう。
見事、剥がれました。 剥がれた面にはシリコンコークQの薄皮が残っています。
アルポリック板に付着しているシリコンコークQをヘラで落とします。
全て剥がす事が出来ました。 しかし、ヘラ傷とボンドの薄皮が残りました。
【剥がし編】サイジング
軍手 ヘラ3枚 マイナスドライバー ハンマーを準備しました。
サイジング右に塗ったシリコンコークQは指でポロっと剥がす事が出来ました。
シリコンコークQの二つの塊ともポロっと剥がれました。
右下からヘラをこじ入れます。 少しづつ少しづつ。 落とさないように注意!
右下からハンマーで更にこじ入れます。 補助者に表札は押さえてもらいましょう(^_^;). 落下防止!
下、中央からもへらをハンマーで叩きながらこじ入れます。
もう少しで剥がれそうです。 補助者に、表札は落とさないように抑えてもらいましょう(^_^;)
サイジングにはシリコンコークQが残ることなく剥がれました。 サイジングの種類によってはこんなきれいに剥がれない場合もあると思います。 もしボンド跡が残った場合は、少しづつヘラや、カッターナイフで少しづつ丁寧に取り除いて下さい。
【結論】
コニシボンド 変成シリコンコークQチューブは硬化後は弾力性がありゴム状なので、ヘラで丁寧にゴムを切るようにすれば切り離せる。
しかし、落下しないようにくれぐれも注意してください。
少しづつ少しづつヘラ入れしてください。
限度以上の力が加わると陶器表札が割れるので、力任せは禁物!